J2湘南ベルマーレは24日、練習で使用している神奈川県平塚市の馬入ふれあい公園サッカー場の天然芝グラウンドが、台風21号による記録的な暴風雨の影響を受けて、水没したと公式サイトで発表し、泥と漂着物の除去作業への協力を呼び掛けた。

 「昨日、関東地方を通過した台風21号の影響により、馬入サッカー場天然芝グランドが水没いたしました。現在、水は引き、グラウンド内に溜まった、泥と漂着物の除去作業を実施しておりますが、より多くの方の協力を必要としております。(中略)グラウンド復旧のボランティアを募集させていただきます。皆様のご協力、何卒お願いいたします」

 湘南は同日、水谷尚人社長らスタッフが、グラウンド整備に使用するトンボを手に、天然芝グラウンドにたまった泥と漂着物の除去作業を行った。クラブの発表を受け、サポーターも駆け付けてスタッフをサポートした。湘南は公式ツイッターで「ただいま馬入では、先日水没した天然芝グラウンドの復旧作業に多くのサポーターさんが駆けつけてくれています! 明日も作業予定ですので、皆さんのご協力、何卒お願いいたします」(原文のまま)と、その模様を報告した。

 湘南は24日午後5時ごろまでと、翌25日午前9時から午後5時までの2回、泥と漂着物の除去作業を行うボランティアを募集している。作業状況により、時間を変更、追加する場合もあるという。

 湘南は21日の愛媛FC戦に1-0で勝った。一方で2位アビスパ福岡は22日のジェフユナイテッド千葉戦に0-1で敗れ、3位のV・ファーレン長崎も、4位名古屋グランパスとの直接対決に1-1で引き分けた。現在、首位の湘南の勝ち点は80、2位福岡と3位長崎が勝ち点68で並んでおり、勝ち点差は12。湘南は29日のファジアーノ岡山戦に引き分け以上で、1年でのJ1復帰が決まる。

 その大事な状況の中、馬入ふれあい公園サッカー場の天然芝グラウンドが水没の大ピンチに陥ったチームは、24日は同公園内の人工芝グラウンドで練習を行い、翌25日も練習場所の調整に動いているという。