まずは首位の鹿島アントラーズがチャンスをつくった。前半29分、MF土居聖真(25)がドリブルで持ち込み、最後はMFレアンドロ(24)が至近距離から右足シュートを放つも、コンサドーレ札幌GKク・ソンユン(23)が左に横っ跳びしてセーブした。同34分には右からMF遠藤康(29)が左足でミドルシュートを放ったが、ゴール上に外れた。同40分には鹿島MF三竿健斗(21)が右足ミドルシュート。右隅を狙った鋭いシュートは、またもGKクの好セーブに阻まれた。前半は鹿島が優勢に試合を進めたが0-0で折り返した。

 後半1分、鹿島は混戦からのこぼれ球を、後ろから走り込んだMF三竿が蹴り込み先制点を挙げた。札幌は同6分、FW都倉賢(31)が振り向きざま左足ミドルシュートを放ったが、ゴール上に外れた。札幌は後半15分、DF福森晃斗(24)の左CKのこぼれ球を、交代出場したばかりのMF兵藤慎剛(32)が右足でゴール右上に決め1-1の同点に追いついた。

 同26分、鹿島は左サイドから抜け出したFW金崎夢生(28)が、9月16日新潟戦以来5戦ぶりのゴールを決め2-1と再びリードした。そのまま鹿島が逃げ切り2試合ぶりの勝利。勝ち点を67に伸ばした。13位の札幌は勝ち点34のままだが、16位広島も敗れたため残り3試合で降格圏と勝ち点7差。01年以来16年ぶりのJ1残留へ、半歩前進した。