ホームでは北海道コンサドーレ札幌に対して過去6戦全勝と相性抜群の鹿島アントラーズだが、試合は札幌が優勢に立った。

 開始早々にFW都倉賢が抜け出して放ったシュートは惜しくもクロスバー。目の覚める弾道から始まった試合は札幌に勇気を与えたか、CKから都倉、あるいはDFキム・ミンテが鹿島DFに競り勝ってヘディングシュートを放った。いずれも惜しくも枠を外れたが、セカンドボールを拾って試合を支配した。

 一方の鹿島はミスが多く、特に横パスを奪われる場面が目立つ。前半終了間際には日本代表DF植田直通のヘディングシュートがポストをたたく場面もあったが、全体的には防戦。劣勢を何とかしのいで、0-0で折り返した。

 後半も果敢に攻めたのは札幌だった。17分には右サイドの裏に抜け出したMF駒井善成のクロスをMF三次康児が決定的なシュートを放ったが、体を投げ出した鹿島DF昌子源のブロックにしのがれた。

 鹿島も44分、途中出場のFWペドロ・ジュニオールがゴール前のこぼれ球に左足を振り抜いたが、札幌MF駒井の体を張った守備に防がれた。

 互いに決定機をつかめず、スコアレスドローに終わった。鹿島、札幌ともに今季初の連勝はならなかった。