J2アルビレックス新潟は今日24日の第20節、FC町田ゼルビアとアウェーの町田市立陸上競技場で対戦する。FW渡辺新太(22)が4試合ぶりの得点を狙う。前節甲府戦は1-5で大敗。そこから中3日で気持ちは切り替えた。現在新潟は14位。3位町田をたたいて浮上のきっかけにするため、ゴールゲットを自身に課した。

 渡辺新は淡々とした口調で言った。「点、取りますよ」。23日の前日練習は完全非公開。セットプレーの攻守、前線からプレスをかけ続ける相手の攻撃への対処などを確認した模様だ。

 第16節岐阜戦を最後に3試合、渡辺新の得点がない。ここまで5得点と、攻撃の中心になっているルーキーへのマークは、試合ごとに厳しくなってきた。得意の裏への飛び出しには複数の相手がつく。ボールの奪い合いでも激しく競りかけてくる。

 それでも「警戒されたから点を取れない、ではダメ」だときっぱりと言った。打開策は真っ向勝負。「簡単に味方を使ってゴール前にシンプルに入る」ことで、包囲網を破り、得点を奪いに行くつもりだ。

 ワールドカップ(W杯)の熱戦が刺激になっている。連日テレビ観戦し、深夜に放送される試合は録画してチェック。「どの試合も球際が重要。世界レベルの選手は球際で負けたら試合に負ける、というくらいの気持ちでやっている」。渡辺新も球際の強さには自信がある。1歩も引かずに奪い、そこから得点の流れをつくる。「最後はきっちり決めればいい」。自らのゴールと、2試合ぶりの勝ち点3を奪うイメージはできた。【斎藤慎一郎】