FC町田ゼルビアとアルビレックス新潟は、町田が前半から終始、攻勢を仕掛けたが引き分けた。

 前節まで3位の町田が、同14位の新潟を開始早々、押し込んだ。前半12分、MF吉浜遼平(25)が左クロスを頭で合わせてシュートも、枠を外した。同15分、今度はFW中島裕希、森村昴太と経由したパスをゴール正面で右足で受け、切り返して左足でシュートも枠を外した。

 前半29分には、中島が中央を約30メートル、ドリブルで独走し、前線の鈴木孝司にパスを通した。鈴木は左足でシュートも、DFに当たり、決定機を逃した。同39分にも右からのパスを受けた吉浜が決定的なシュートを放つも、枠を外した。

 一方、新潟は前半42分、元日本代表DF安田理大の左FKをFWターレスが頭で合わせ、シュートも枠を外した。新潟の前半の決定機は、このくらいしかなく、GKアレックス・ムラーリャとDF富沢清太郎を中心に、耐える守備の時間が続いた。

 後半も町田が新潟を押し込み続けた。後半10分、途中出場のMF平戸太貴の右クロスを、DF藤井航大が頭で合わせるが枠を外した。同27分にはMF杉森考起が右サイドから切り込み、鋭くシュートを放つも、ゴールはならなかった。

 一方、新潟は元日本代表FW矢野貴章(34)を後半26分に投入、前線に起点が出来た。同45分には田中達也(35)を投入し、ロスタイム4分に勝負をかけた。同47分、DF安田の左クロスに矢野が飛び込むも、GK福井光輝にはじかれた。同49分にも安田が右CKを放つも、福井に弾かれた。

 そのまま、試合は引き分けに終わった。鈴木がピッチに座り込んだように、町田にとってはホームで勝てる試合を落としてしまった。一方、矢野、田中らイレブンが前を向いた新潟は、勝ち点1をもぎとったことを前向きに捉えているようだった。