浜松開誠館OBで清水エスパルスのMF竹内涼(27=09年卒)とDF松原后(こう、22=15年卒)が後輩たちの健闘をたたえた。2人は高校時代の同級生らとともに現地で観戦。竹内はゴール裏で、松原は応援団が陣取るバックスタンドから声援を送った。竹内は「雰囲気を感じることができました」。松原は「初めてでもしっかりプレーできていたと思います」とねぎらった。全国選手権は選手同様に、OBや関係者にとっても初の舞台。初戦敗退となったが、試合後はスタンドから盛大な拍手が送られた。

例年、サッカー部は1月2日に「初蹴り」を行う。2人も昨年まで毎年母校のグラウンドから新年を始めていただけに、竹内は「選手権を目の前で見ることができてうれしい」と目を細めた。大会前には、合宿中の後輩たちを激励。自身も果たせなかった全国への思いを託していた。

この日は中等部も含めた全校生徒と関係者約1300人が観戦。大型バス21台で駆けつけた大応援団で、スタンドを真っ赤に染めた。竹内は「これだけの方が応援してくれている。これからも頑張ってほしい」。創部14年目、西部勢では41年ぶりの選手権出場。惜敗したが、確かな1歩を踏み出した。【神谷亮磨】