中部地区で県大会(2月3日開幕、草薙球技場ほか)出場8校が決まった。

清水桜が丘は9-0で清水国際に大勝し、6年連続で県切符を獲得。MF古長谷千博(2年)の先制点を皮切りに、新チーム初の公式戦9得点のゴールラッシュを見せた。藤枝東は5-0で静岡西を下し、51年連続で県大会進出を決めた。この日勝った他の6校も県大会出場権を得た。

清水桜が丘が実力差を見せつけた。前半8分、MF古長谷がPKを冷静にゴール左隅に決めて、先制点。同校伝統のエースナンバー「8」をつける司令塔の一発が口火となった。3点リードで折り返した後半は、FW鈴木智也(2年)が3連続ゴールを挙げるなど、計6点を追加。公式戦初の4ゴールを挙げた鈴木智は「新チーム初戦で大量得点できたことは良かったです」と声を弾ませた。

昨年は県総体で準優勝。県選手権では準決勝で静岡学園に敗れ、無冠に終わった。古長谷は「今年は全国出場が目標。そのために新人戦で優勝したい」。新チームの目標はタイトル奪還。優勝しても全国につながらない今大会も、一戦必勝で頂点を目指す決意だ。

昨年末から年始にかけて、チームは主に練習試合を通じて調整を続けてきた。全国選手権で浜松開誠館が敗れた長崎総合科学大付とも練習試合を実施。古長谷は「少しずつチームでやりたいことが共有できるようになってきました」と手応えを示す。県大会出場はあくまでも通過点で、中部地区制覇が目先の目標。鈴木智は「FWなので次も点を取って勝ちたいです」と先を見据えた。【神谷亮磨】