順調な仕上がりを見せるJ1ベガルタ仙台のFWハモン・ロペス(29)がゴール量産への手応えを口にした。14日、宮崎市KIRISHIMAハイビスカス陸上競技場でシュート練習を中心に約1時間、軽めのメニューで調整を行った。沖縄キャンプ、宮崎・延岡キャンプと場所を移すごとに、左足シュートの破壊力は勢いを増すばかり。明日16日に完全非公開で行われる練習試合で本番モードに突入する。

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今季は違う。本調子のハモン・ロペスが戻ってきた。昨年8月に電撃復帰を果たすも、コンディションに問題を抱えて6試合の出場にとどまった。だが今は、10ゴール5アシストと爆発した16年シーズン以上に仕上がっている。

ハモン キャンプ終盤に入って、コンディションはかなり仕上がってきている。これから試合を重ねていくことで、もっと良くなっていくよ。昨年はけがの影響で2カ月も試合に出ていなかったけど、今年はみんなと一緒にコンディションを上げることができた。充実したトレーニングができて、90分間出場できるまできている。

それだけに、やるべきことは分かっている。あえて数字的な目標は掲げず、目の前の結果にだけコミットする。

ハモン もちろん、できるだけ多くの得点を取ることしか考えていない。それには、少ないチャンスを逃さないことが大切。それを続けることができればチームの勝利に貢献できる。

新加入選手が10人と戦力が大幅に入れ替わったが、連係面でも手応えをつかんでいる。

ハモン もともとやってきた選手とのコンビネーションはより高まっているし、新しい選手ともたくさんコミュニケーションを取りながら練習を重ねてきたので、お互いの特徴を理解し合えてきている。

元モザンビーク代表の新加入DFシマオ・マテ(30)の存在が、モチベーションアップにつながっている。

ハモン ものすごくいいやつですよ。同じポルトガル語で言葉も通じるので、世界で戦ってきた体験談を聞いたりして勉強になります。タトゥーを一緒に消そうって言われたけど、シマオのは小さくて消しやすい。僕のは大きいのでちょっと難しいかな(笑い)。

今年のハモンは簡単には止められない。【下田雄一】