チーム屈指のユーティリティープレーヤーが勝利の鍵を握る。北海道コンサドーレ札幌MF早坂良太(33)が、12日アウェー松本山雅FC戦(サンアル)で開幕戦以来10試合ぶりに先発することが濃厚だ。11日、長野県内での前日練習では、セットプレーで主力組に入った。J1でのクラブ初の5連勝がかかり「一番は勝つこと。勝つために相手が嫌がることを続けるのが大事」と見据えた。

左右のシャドー(1・5列目)MFチャナティップとFWロペスが欠場見込みで、同位置または右サイドでの起用が予想される。「どちらもあると思う。試合の流れの中でも変わるかもしれない。どっちもできると思うし、臨機応変にやれれば」。前節ヴィッセル神戸戦は後半途中投入され、両ポジションをこなし、決勝点をアシスト。ルヴァン杯では3バックの右や2トップもこなした。ケガ人続出のチームで貴重な存在は「自分たちが強くなるために、総合力を生かしてやれれば」と話した。

ミハイロ・ペトロビッチ監督(61)も「我々にはチームとして戦う強さがある。一丸となって戦うことが大切」と総力戦で難局を乗り切る構えだ。J1初対戦の松本だが、J2では4勝2敗。「相手も手堅い。セットプレーや勝負強くやってくる。より我慢が必要になる。攻め急いだりしないように、ある程度の覚悟が必要」と早坂。先発メンバー最年長が、踏ん張りどころで、いぶし銀の働きを見せる。【保坂果那】