日本サッカー協会(JFA)は20日、17日のJ1浦和-湘南戦で起きた湘南MF杉岡のゴールが不認定となった誤審問題を受け、都内のJFAハウスで臨時の審判委員会を開催した。

再発防止策として、J1で両ゴールラインのゴール付近に副審を1人ずつ加える追加副審(AAR)の8月導入を目指すことになった。

昨年のルヴァン杯で導入されており、小川佳実委員長は「今回の件を踏まえてできるならやりましょうと。可能かどうかはJリーグ、Jクラブの判断になると思いますが反対する人はいないんじゃないかと思います」と説明した。

VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)についても議題に上がった。今季はルヴァン杯の準々決勝以降とJ1参入プレーオフ決定戦の計14試合が対象だが「その分析をしたうえで、来季どこまで進められるか、加速していかないといけないと協議を進めている」と、早期導入への動きを進めることを確認した。

この日の委員会では、同戦の山本雄大主審と川崎秋仁副審には18日からJFA管轄の公式戦への2週間の割り当て停止、中野卓副審と熊谷幸剛・第4審判には1週間の同措置をとることも決めた。小川委員長は「今回はヒューマンエラーだと思います。ただ言い訳できない立場なので、魅力あるサッカーを提供できるよう頑張ってJリーグと共に進めていきたい」と話した。