J2アルビレックス新潟の神田勝夫強化部長(53)が12日、報道陣の取材に応じ、吉永一明監督(51)の進退について「今季が終わるまでには発表したい」とし、近日中に続投の可否を判断する考えを示した。

またこの日、一部で報じられた米MLSのニューヨーク・シティー前監督でスペイン人指揮官のドメネク・トレント氏(57)の招聘(しょうへい)については「困惑している。否定も肯定もできない」と話すにとどめた。

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今季の新潟は片渕浩一郎前監督(44)がシーズン途中の4月に解任され吉永監督が指揮を執っている。

今シーズンも残り2試合。現在は10位で、すでにJ1昇格の可能性が消滅している。神田強化部長は「現監督の続投も含めて、来季の体制を考えている段階」とした。

そんな中、MLSニューヨーク・シティー前監督ドメネク・トレント氏の招聘(しょうへい)報道が浮上。トレント氏は「世界最高の指揮官」と呼ばれるグアルディオラ監督(現マンチェスターC、48)が、07年にバルセロナBの監督に就任した時から、バルセロナ、バイエルン、マンチェスターCでアシスタントコーチを務め、数々のタイトル獲得に貢献。まさに右腕と呼べる存在だ。18年6月からはMLSニューヨーク・シティーの監督に就任し、今季は東地区で優勝。しかし、プレーオフで準決勝敗退となり、契約を1年残して今月契約解除となった。

この報道を受け、是永大輔社長(42)はツイッターで「なんだこれ」とつぶやき、神田強化部長も「現体制を続投させるか交代させるかを判断してからの話なので困惑している。否定も肯定もできない」と話しており、その真偽のほどは定かではない。

しかし、新潟のシーズン途中での監督交代は4年連続となっており、3年連続でJ2を戦う来季、17年以来のJ1復帰は最重要課題となる。吉永監督の続投かトレント氏あるいはほかの人物の新監督就任か、その決定が待たれる。