横浜FCが、前節サガン鳥栖戦の反省を糧にする。下平隆宏監督が7日、9日のFC東京戦に向けオンライン取材に応じた。

鳥栖戦の3失点目は、横浜FCのコーナーキックから相手FW小屋松にMF佐藤、瀬古が抜かれ、80メートルの独走を許す強烈なカウンターを浴びての失点だった。その失点直後、下平監督はベンチを蹴るほど怒りが込み上げてきたという。指揮官は「あまりないぐらい怒ってしまった」と振り返る一方、カウンターを浴びた瞬間、横浜FCの全選手が全力疾走で自陣に戻っていたことを挙げ「やられた瞬間は腹が立ったんですけど、あきらめずに戻っていたことが次につながるという話をして、プラスの材料にしました」と前向きに受け止めた。

GK六反、DF伊野波、ヨン・アピン、マギーニョと主力選手に離脱者が増え、台所事情は厳しい。指揮官は現在の負傷者の状況に「好転しているとは言い難い。復帰しているより負傷者が増えている」と説明し「選手は頭の方も疲労しているのもあるので、入れ替えも必要」と明かした。次節の東京は、強力なFW陣を誇る上位チーム。連敗脱出に向け、下平監督は「カウンターをさせない攻撃の組み立てが必要になる。相手は明らかに前線のタレントがいるので、タレントに仕事をさせないような状況にしないと」と見据えていた。