ヴィッセル神戸が1人少ないC大阪に屈辱的な敗戦を喫した。6戦未勝利、ホームでは7戦(約2カ月)も勝ちがない。声出し禁止のため一部サポーターは、客席で足踏みして抗議の意思を示した。7試合ぶりに先発復帰した主将のMFイニエスタは「みなさんが悔しさを感じている。申し訳ない」と謝罪した。

DF大崎も復帰するなど、FWドウグラス以外は最強布陣に戻った。「勝ちにこだわって選んだメンバーなので残念」とフィンク監督。実際に21本のシュートを放ったが、ゴール前を常に8、9人で守る相手にてこずり、無理なミドルシュートが目立った。

C大阪都倉に額付近を蹴られて流血し、包帯を巻いてプレーしたGK前川の奮闘も実らなかった。「頭を下げている時間はない。次に改善するしかない」とイニエスタ。天皇杯王者が自信を失いつつある。