J3藤枝MYFCの元日本代表FW森島康仁(33)がJ2昇格への強い決意を示した。30日は藤枝市内で調整。28日に来季のJ2ライセンス交付が正式決定してから初の全体練習に臨んだ。居残りでシュート練習に励んだベテランは3日のアウェー鹿児島戦で先発が濃厚。森島は「2位以内でJ2に上がれることが決まった。残り16試合、ひとつも落とせない」と語気を強めた。

12年の大分在籍時にはJ1昇格プレーオフを勝ち抜き、J1復帰に貢献。15年には磐田でJ1昇格を成し遂げた。17年にも当時九州社会人1部だったテゲバジャーロ宮崎でリーグ得点王とMVPに輝き、JFL昇格に導いている。文字通り「昇格請負人」だ。目指すのは自身4度目の“昇格”。今回が「1番やりがいを感じている」とモチベーションは高い。

チームは現在5位。J2自動昇格圏の2位熊本とは勝ち点8差だ。今後、負けられない重圧も大きくなる状況下では過去の経験が生きてくる。森島は「そういう選手が力にならないといけない。これからは1つ1つが大事。昇格させるための働きをしたい」と、エースとしてチームをけん引していく。【神谷亮磨】

▽藤枝の石崎信弘監督(62) 目標がはっきりしたことは選手の励みになる。いろんな人の努力が報われるように、1試合1試合大事に戦っていきたい。