セレッソ大阪のミゲル・アンヘル・ロティーナ監督(63=スペイン)が24日、大阪市内での練習後にオンラインで取材対応を行った。

25日は大分トリニータ戦(昭和電ド)がある。一時は優勝争いしたC大阪は、現在2連敗中で4戦未勝利(1分け3敗)の状態。順位は6位に後退しており、天皇杯出場となる2位ガンバ大阪とは勝ち点9差、ACL出場圏内の3位名古屋グランパスとは同6差ある。5戦ぶりの勝利だけが求められるが、今季限りでの退団が決まっている知将は現実的な目標を口にした。

「G大阪が確かに2位の座を手にしつつある。ミス(取りこぼしを)しなければ2位はG大阪だろう。だが3位はまだ分からない。残り試合数も違う。4位の鹿島アントラーズや、他の可能性もある。我々は3位を他と競っていきたい」

明確な3位という目標を口にしたが、もちろん残り6戦全勝、目の前の試合に勝つ姿勢は変わっていない。

「我々は順位表を見て神経質になるのはワナだと思っている。次の試合での勝ち点3が一番重要。できるだけ高い順位で終わるようにしたい。私のスペインでのキャリアの中でリーグの最高位は4位だった。個人的にもC大阪で超えていきたい。その希望はまだ捨てていない」

同じく取材に対応したFW奥埜博亮(31)は「1試合を通して、大分もコンセプトをしっかり持ったチーム。C大阪も苦しい時間帯があると思うが、チームとして粘り強く戦うことが大事。セットプレーで得点するのも大事」と意気込む。

ロティーナ監督にFWの資質を見いだされた奥埜は、今季ここまで28試合7得点で、ゴール数は自己最多の昨季に並んでいる。キャリアハイの8得点、さらに2桁ゴールを目指す上でも残り6試合で真価が問われる。【横田和幸】