全国高校サッカー選手権大会への初出場が決まっている奈良県立山辺高校の2年生部員10人が、寮内で飲酒していた問題を受け、吉岡敏之校長と、吉田育弘奈良県教育長が17日、県庁で会見を行った。

8日に飲酒の事実が発覚し、11日に開いた会見では全国高校選手権への出場は辞退しない意向を示し、飲酒した10人は17日まで1週間の特別指導を受け、反省がみられた場合は出場を認めるとしていた。

この日の会見では全国高校選手権へは出場すると改めて発表。飲酒した10人のうち、8人は特別指導を終了し、通常の生活に戻り全国高校選手権にも出場する。しかし、あとの2人は改善が不十分として引き続き特別指導を受け、大会にも出場しない。

出場を辞退辞退せず、当該部員の出場も決意した理由について吉岡校長は「せっかくつかんだ機会を奪ってはならない。向き合ってもらいたいという思いがある」と説明。会見の最後に、出場する部員へ向けて「戦ってきた他の高校生の思いも背負って、精いっぱいフェアプレーを行ってもらいたい」と話した。