全国最多5度の優勝を誇る常盤木学園(宮城)が、2大会ぶり8強を決めた。2年前の決勝で敗れた星槎国際湘南(神奈川)を、激闘の末に撃破。後半残り9分で2-2の同点とされPK戦にもつれ込んだが、5人全員が成功し、雪辱を果たした。現チームは東北予選で3位決定戦に回るなど崖っぷちを経験。「エンジョイサッカー」をモットーに、8大会ぶりの女王奪還へはい上がる。
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嫌な流れを振り払った。常盤木学園は後半31分に追いつかれ、終盤は必死に攻め込むも無得点。PK戦は3-2で迎えた相手3人目に、GK西川佳那(2年)が右へ飛び、右手で阻止した。5人全員成功の5-3で勝利。3人目に蹴ったMF斉藤綾音(3年)は「追いつかれて嫌な感じはあったけど、全員の勝ちたい気持ちが強かった」と誇らしげに胸を張った。
先制ゴールは斉藤綾のヘディング弾だった。前半11分、ゴール前のパスに頭で合わせた。153センチと上背はないが、ジャンプ力でカバー。相手DFとの混戦に競り勝ち、「狙い通りのプレー」とダイレクトでゴールネットに突き刺した。全体練習終了後にはヘディングで汗を流すのが日課。両サイドから10本ずつ、最後の1本は決めるまで終わらない。選手権へ向け精度を高めてきた成果に、「全国で決めることができてうれしい」と笑顔だった。
「サッカーを楽しむ」。昨秋の東北予選準決勝で敗れてから、選手間で意識し合っている。斉藤綾は「自分たちのできることをしっかりやる。プラスな声掛けであったり、まずは試合を楽しむ」。プレー以前に、気持ちを見つめ直した。東北勢では8強へ唯一の勝ち上がり。次戦は6日に大商学園(大阪)と対戦する。斉藤綾は「東北第3代表からの日本一を目指す」と、12年度以来の頂点へ闘志を燃やした。【佐藤究】



