鹿児島キャンプを行っているJ1清水エスパルスとJ2ジュビロ磐田が6日、鹿児島市の白波スタジアムで練習試合(45分×3本)を行った。伝統の「静岡ダービー」は1-1のドロー。磐田は、練習参加している中学3年生のMF後藤啓介(15=磐田U-18)がプロ相手に1得点を挙げた。

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磐田の有望株が輝きを放った。0-0で迎えた3本目の34分、ゴール前でのこぼれ球に練習生の後藤が反応。右足ボレーでネットを揺らした。U-16日本代表にも選ばれた186センチの長身MFが、J1相手に値千金のゴールを奪った。先輩の選手たちと握り拳で触れ合い、笑顔を見せた。

この日、チームは今季初めてJクラブと練習試合を行った。2本目までは0-0。鈴木政一監督(65)は「いい形でボールを奪えている場面はあった」と、守備で一定の手応えを口にしたが、攻撃面では迫力を欠いた。

MF大森晃太郎(28)は「ボールを奪ってからの単純なミスが多かった」と反省した。チーム始動から取り組んでいる、ゴール前で人数をかける攻撃も出せなかったという。10日はJ1広島と練習試合を行う予定。大森は「厚みのある攻撃を仕掛けられるように精度を上げていきたい」と前を向いた。