清水東(中部1位)が伝統校対決を制して、4年ぶりに準決勝へ駒を進めた。藤枝東(プリンス)をPK戦の末に4-3で破った。

0-1の後半40分、FW中山大耀(たいよう、2年)が、左クロスを頭で合わせて起死回生の同点ゴール。3戦連発となる県大会5点目を決めて「最後のワンチャンスを狙っていた」と胸を張った。後攻のPK戦では5人目のキッカーを担当。決めれば勝利の状況で、冷静にゴール左下へ流し込んだ。

3月下旬に無観客開催された、全国から強豪が集った練習試合「清水フェスティバル」で自信を深めた。前橋商(群馬)や国見(長崎)などを相手に3試合で5得点。「この大会以降、チームも自分も調子が良い」と手応えを示した。

29年ぶりの頂点へ、また1歩近づいた。「勢いを保ち、あと2勝して優勝したい」と力を込めた。【古地真隆】