スコットランド1部の名門セルティックへ完全移籍するヴィッセル神戸FW古橋亨梧(26)が18日、本拠地ノエビアスタジアム神戸でサポーターと移籍壮行式を行い、その後に取材対応した。主な一問一答は次の通り。

-セルティックに決めた理由は

古橋 まずはこういう難しい状況(コロナ禍)の中で、たくさんオファーいただき、歴史あるクラブで欧州チャンピオンズリーグ(CL)に出場できる機会があり、すごくいいチームだと選んだ。

-前横浜F・マリノス監督のポステコグルー監督というのも理由の1つか

古橋 横浜にいたので、僕のプレーの特長を見てくれているのでアドバンテージにはなる。1度ミーティングもした。

-イニエスタの助言は

古橋 自分の中でとどめておきたいので、すみません、答えません。

-Jリーグでは今季、得点王を走っていた

古橋 正直言うと今年の夏が(海外移籍の)ラストチャンスと思っていた。Jリーグで続けることも考えたが、神戸は快く行かせてくれたことに感謝したい。

-新天地での目標は

古橋 まずは新しいチームに、新しい選手として入るので結果を残し続けないと、試合に出られなくなる。重圧に勝ちながら、結果を出し続けて、その先に欧州CL、欧州リーグがあり、スコットランドリーグで優勝できれば。こつこつと頑張りたい。

-壮行式には2757人のサポーターらが来てくれた

古橋 本当にたくさんの人にスタジアムに足を運んでもらい、(このイベントを生配信したクラブ公式YouTubeの)画面越しでも見てもらえると思うと、たくさんの人に愛され、支えられて、僕は幸せ者。恩返しはセルティックで活躍し続けることで、みなさんに勇気や元気を与えられると思う。

-あいさつで泣いたのは

古橋 やはり今日は泣かないと決めていたが、たくさんの方、仲間が来てくれ、すごくうれしくて泣いてしまった。(壮行式は)急に企画してもらい、うれしくて仕方がなかった。ピッチに立った瞬間、泣きそうになってこれはヤバイと。1度こらえたが、言葉では言い表せないことがあったので自然とうれし涙が出た。感謝、感謝です。

-同僚のMFセルジ・サンペールも泣いていた

古橋 セルジとは同じ年の同じ誕生日、同じチームになれたのは奇跡。短い期間だったが、本当に幸せだった。寂しいが、同じ結果を出せば、いつか同じピッチに立てるかもしれない。今できることをこつこつ努力すれば花咲くと思う。負けずに頑張りたい。

-欧州で何を学びたいか

古橋 判断力、足元の技術、ポジショニングをより学べば、僕のプレーの幅は広がる。より伸ばしたい。

-W杯に出場するための移籍でもあるか

古橋 それも少しはあるし、今いる場所で頑張り続けるのも大事だが、こうやって素晴らしいオファーをいただき、行かせてくれるクラブ、どんな時も応援してくれたサポーターに感謝したい。いい結果を知らせられればと思う。

-中大卒、当時J2の岐阜からステップアップし、26歳での欧州初挑戦になる

古橋 大学4年でなかなかプロのチームが決まらなくて、その中で岐阜に拾ってもらい感謝している。僕が言えるのは、あきらめなければ夢はかなうし、かなわなくても他のところで生かされる。僕は運良く岐阜に拾ってもらい、大木さん(当時監督)に出会い、神戸でもたくさんの出会いがあり成長できた。26歳で海外挑戦は正直、海外からすれば年はいっている方。26歳でもセルティックに行けるというのは、いろんな人に希望を与えられるのはよかったが、これからが勝負だと思う。

-英語の語学力は

古橋 全然しゃべれないが、それを理由にしたくない。言い訳せずに頑張りたい。