サッカーのカンボジア代表の実質的な監督を務めてきた本田圭佑が、同代表での最後の仕事となる大きな大会で白星発進した。

U-22(22歳以下)カンボジア代表を率い、東南アジアで注目を集める総合競技大会「SEA Games」の1次リーグ初戦で、東ティモールと対戦。4-0で圧勝した。

本田は黒いシャツ、膝丈のハーフパンツに、おしゃれなサンダルといういでたちでピッチサイドに立って指揮。自国開催で、サポーターでほぼ満員となった首都中心部のオリンピック・スタジアムでの初戦。序盤は攻めあぐねたが、主導権を握って戦い続けた。

前半39分にFKからのトリックプレーで相手の裏を取り、こぼれ球をMFシンティーが蹴り込んで先制。さらに前半ロスタイムにも、そのシンティーが豪快に蹴り、ニアサイドをぶち抜いてリードを広げた。

ホームの大声援の中、2-0で折り返した。

後半も28分の自陣ゴール前からつないでの見事なカウンター、同37分には、中盤で相手ボールを奪っての電光石火のカウンターでの得点と、ベンチ前の本田が笑顔で思わず拍手する見事なゴールを重ねてリードを広げ、4-0での圧勝だった。

この大会がカンボジアでの監督生活の集大成となるだけに、本田はタイなどで、約2週間のキャンプを3回もこなす徹底した準備で、この日を迎えていた。

前日28日にはツイッターに英語で「どんなトーナメントでも最初の試合はいつでも、最も厳しいものになる。明日は慎重さと勇気のバランスが重要になる。とにかく、難しい試合になると思う」とつづっていた。

本田は前回のFIFAワールドカップ(W杯)、ロシア大会後の18年8月に、同国のA代表と五輪世代の代表チームを実質的に指揮する代表チームのゼネラルマネジャー(GM)に就任。21年3月に契約を23年まで更新。すでにA代表の活動日程は1月初旬で終了し、退任が発表済み。これが、同代表の実質的監督として最後の活動になる。

この大会は東南アジアの総合競技大会で長い伝統がある。五輪のように陸上や柔道などさまざまな競技が行われ、サッカー男子は年代別代表チームの編成で戦う。今回が第32回大会で、カンボジア開催で、結果が求められているが、好スタートを切った。