アルビレックス新潟はアウェーでJ2のFC町田ゼルビアを1ー0で破り、09年以来14大会ぶりの8強入りを決めた。後半45分、ゴール前のこぼれ球を後半途中出場のFW小見洋太(20)が左足で押し込み、激戦に決着をつけた。前半は我慢の展開。粘りの守備から攻撃に移っても、前半だけでイエローカード4枚の町田にファウルで止められて決定機を作れない。後半には左MF太田修介(27)の推進力を武器に反撃に出た。準々決勝(30日)の相手は4日の組み合わせ抽選会で決まる。
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今季公式戦1ゴールと苦しむ背番号16が会心の一撃を沈め、8強に導いた。0-0の後半45分、ゴール前のこぼれ球に反応した小見はコンパクトに左足を振り抜き、決勝点を奪った。ゴール直後は敵地に詰めかけた新潟サポーターのもとに一直線に飛び込み、体全体で喜びを爆発させた。松橋監督は「勝負の肝になる場面で勝負強さを見せた。次のステップアップにつながれば」とうなずいた。
一進一退の攻防が続いた前半。町田は新潟の右サイドを重点的に狙いロングスローやセットプレーを長身のFWデューク目がけて次々と放り込み、新潟はセンターバックの舞行龍と千葉を中心に跳ね返す。攻撃ではGK阿部のフィードから好機を伺うがファウルで止められる場面が多く、決定機は作れない。
後半は太田の突破を起点に攻勢に出る。同11分には左DF新井の縦パスに抜け出した太田が中央にクロス。逆サイドから走り込んだ右MF長谷川が飛び込むが合わせきれない。同17分には左の太田が左からカットインし右足でシュート。徐々に攻撃にリズムが生まれ始めた。
同26分にFW小見、MF三戸、MF松田を一気に投入。同33分にはMF秋山を入れて攻撃のギアを上げる。ただ、攻撃の1つ目のパスにミスが重なり、自陣でのプレータイムが続く。同40分、カウンターから迎えたピンチでは阿部がはじき出して先制は許さなかった。終了間際の劇的勝利で勝ち上がった新潟は公式戦3連勝。指揮官は「全員が勝負の肝をしっかりおさえた。いろんな対策をされる中、しっかりと勝ちきった」と90分間タフに戦った選手たちをたたえた。【小林忠】



