高校屈指のストライカーとして注目を集めるU-19日本代表FW高岡伶颯(れんと、17=宮崎・日章学園)が23日、イングランド2部サウサンプトンの練習参加から帰国し、羽田空港で取材に応じた。

サウサンプトンに練習参加していた今月上旬に、イタリアのメディアでセリエAインテル・ミラノの「トライアウト詐欺」にあったと報じられた。ミラノには滞在していたが、最初からトライアウトを受ける約束はなく、高岡は「イタリアを訪問したのは事実ですが…。逆に、報道で出るぐらい評価されてるのかなとプラスに思ってサッカーを頑張ってました」と報道を一蹴した。

日本の友人が心配し、数多くのメールが来たという。「(全国高校サッカー)選手権のときより、メールが多かったです」と苦笑いし「大丈夫だよ、と1人1人に返しました。自分でもビックリしましたし、怖いなと(笑い)」と笑って振り返った。

サウサンプトンはかつて、元日本代表DF吉田麻也が在籍したクラブ。高岡はU-18、U-21のチームで練習した。「強度高く楽しく出来た。向こうはフィジカル、体つきが日本より一回りが大きい。その中で、自分の武器であるスピードは通用しました。武器を磨いて、課題のデュエルを克服していければ。向こうに行ったことで課題が見つかり、また1歩成長できると思う」と目を輝かせた。

今年は日章学園で主将を任されている。直近の目標に、夏の全国高校総体とU-18プレミアリーグを挙げ「自分が評価されているのはチームがあってこそ。キャプテンとしてチームを引っ張って、全国優勝に導きたい」と誓った。

将来の進路については「日本でもまだまだ、自分が通用する部分としない部分もたくさんある。進路はまだはっきりは分からないですが、これから可能性を広げて、自分自身、どっちでもプレーできるように頑張りたい」と話した。