進化を示した66分間だった。川崎フロンターレのMF山内日向汰(23)が名古屋グランパス戦に左サイドで先発し、躍動した。

初スタメンを飾った4月7日のFC町田ゼルビア戦では、強度高くプレッシャーに来る相手の前に思うようなプレーができず、前半で交代。「これが今の自分の現状だと思う。今日からでもビデオをすり切れるくらいに見て、頭の中を整理して、もっと強い覚悟を持ってトレーニングに臨まないといけない」と絞り出すように振り返っていた。

この日は「ゼルビア戦は不完全燃焼で終わった試合だったので、そういうゲームは絶対にしないという強い気持ちをもって試合に入りました」と覚悟のスタメンだった。

前半26分には右サイドまで走って相手をドリブルでかわし、クロス。会場をわかせた。同38分にはペナルティーエリアの左角からミドルシュート、直後にもターンから相手DFを股抜きで抜き去るなど大雨のピッチコンディションを全く気にしない高い技術をみせた。「ボールフィーリングはずっとトレーニングしてきた部分。いつも通りのタッチを続けられた」。

プロ生活6カ月目。自信を深めている。途中出場で存在感を示した前節柏レイソル戦後には「この2カ月弱は本当に自分自身、成長していると感じている」としつつ「もっと突き抜けないといけない。違いを出して、チームを0から勝ち点3をもたらせるようになりたい」と話した。まさに言葉通り、勝利に貢献。足をつって交代するまでピッチ上で走り続けた。2得点のベテランMF家長昭博(37)からも「今日はひなたが頑張っていた」とたたえられた。本領発揮の期待の大卒ルーキーがチームに勢いを与える。【佐藤成】