京都サンガF.C.のMF斉藤未月(26)が、鹿島アントラーズ戦で加入後初出場し、後半19分までプレー。好パフォーマンスで復活を印象づけた。
アンカーのポジションでピッチに立つと、味方の前線からのプレスに合わせて鹿島の攻撃の芽をつみ、粘りのある対人プレーでボールを奪取した。「相手とか状況とか関係なく、京都のサッカーをするだけだと思っていた。その中に自分のプレーは絶対に生きると思ったし、自分の良さをどんどん出すだけだった」。その言葉通り、存分に持ち味を発揮。「球際やバトルの部分で負けていたら自分じゃないし、そんなところで負けてる場合じゃない。セカンドボールの回収や球際の部分、戻ってカバーするところは良かった」と、強い気持ちをプレーで示した。
今夏ヴィッセル神戸から期限付き移籍で加入。当初はなかなかコンディションが上がらなかったが、9月に入って練習でも明らかに状態が上がっていることをうかがわせていた。4日の川崎フロンターレ戦の初ベンチ入りから2試合は出番がなかったが、この大一番で先発を任された。
23年8月の試合でタックルを受け、左ひざの関節脱臼、複合靱帯(じんたい)損傷、内外側半月板損傷と複数箇所を損傷した。選手生命も危ぶまれた大けがだったが、2度手術を受けた患部の状態は大きく改善した。「もう全然問題ない。全く怖さもないし、その場面が来たときには突っ込める自信がある。それだけの準備をしているので、状態はいい」と言えるまでの回復ぶりを説明した。
悔しいドローの後にも、ロッカールームで積極的に発言したという背番号32は「ポイント差が6ではなく5っていうのは僕らにとって全然違う。1試合ずつ勝って、最後に2ポイント差になっていれば、ビビるのは相手。この展開が一番京都らしいと思う。そこで優勝して、完全燃焼すればいい。チームの士気は上げられるし、誰も諦めていない」とまだまだ前向き。最終局面で復活を果たした男が、逆転Vに向けてチームを引っ張っていく。【永田淳】



