ブンデスリーガの月曜開催に反対するファンの一部が、警察沙汰を起こした。

今回、事件に巻き込まれたのは、2月18日に行われた第22節ニュルンベルク-ドルトムント戦の中継を担当した「ユーロスポーツ」。同局の発表によると、スタジアム内にあるガラス張りの中継スタジオの背後で、ファン数人が月曜開催を決定したドイツ・フットボールリーグ(DFL)やドイツサッカー連盟(DFB)をやゆするバナーを掲げたという。

しかしそれでも飽き足らなかった2人のファンは、ユーロスポーツの解説を務めるマティアス・ザマー氏らがいるスタジオ内への突入も試みた。これは警備員らが阻止することに成功したが、そのうち1人が腕と指、さらに肩を負傷。大衆紙「ビルト」によれば、この件を重く受け止めた同局は、乱闘騒ぎを起こしたファン2人を告訴すべく、警察に被害届を提出したという。

ニュルンベルクの財務取締役ニールス・ロッソウ氏は同紙に対し「今後はTV中継のスタジオ周りも厳重に警備していくつもりだ。メディアへの攻撃は、決して受け入れられないタブーだからだ」とコメントしている。

2017-18年シーズンからブンデスリーガは、これまでの金~日曜のみならず、限定的に月曜にもリーグ戦を開催するようになったが、各クラブのサポーターは「ファンの応援文化を破壊する」とし、月曜開催試合のたびに抗議活動を続けていた。そして最終的にはDFL側がこれに屈し、昨年11月末に「2021-22年シーズンから月曜開催の試合をなくす」と発表していた。