リバプールFW南野拓実(25)が2度目の先発で先制ゴールの起点となった。3トップの中央に入った前半15分、味方の動きを見極めてパスを出すと、受けたチリベジャのスルーパスでジョーンズの先制点が生まれた。後半40分までプレーしたが、チームは2点差を守れずに痛恨の引き分け。2月の中断期間で再試合することが決まった。

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3部リーグの格下に追いつかれ、南野は満足できるはずもなかった。移籍後最長の85分間プレー。先制点の起点となった前半はボールに絡めたが、左右両サイドなどにポジション変更となった後半は連係に苦しんだ。チームもドローに持ち込まれ、南野は「ピッチと相手も難しかった。もうちょっとボールに向かっていければ良かった」と課題を口にした。

23日のウルバーハンプトン戦(アウェー)でのプレミアデビューから中2日での出場。公式戦3試合目で、うち2試合は若手中心のFA杯だった。南野は「普段の紅白戦は割と今日のメンバーがチームでプレーしている。連係ミスで今日も相手にチャンスを与えてしまった部分もありますが、それを言い訳にしてはいけない」と反省した。

再試合は2月の中断期間中に予定されるが、クロップ監督はリーグからの通達で選手の休養を最優先させると明言。U-23(23歳以下)のチームで試合に臨むため、南野らは出場しない方向。この日のシュートも1本で、連係不足も感じる南野は「まずチームにフィットすること。その上で自分のできることを、もっと明確にチームに伝わるようにやっていければ」と前向きな姿勢だった。