バルセロナが今夏狙っているインテル・ミラノのアルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネス(22)について、ルイス・スアレス(33)が退団した場合のみ獲得に動くと、5日にスペイン紙ムンド・デポルティボ電子版が報じた。

ルイス・スアレスとバルセロナの契約は来年6月30日までで、出場試合数に応じてもう1年延長されるオプションが契約に含まれている。

そんな中、ルイス・スアレスには、米MLSのクラブからオファーが届いているとのこと。来季もバルセロナでプレーを継続した場合、そのキャリアや能力を考慮すると、ベンチに居座り続けさせるべき選手ではないとみられている。

実際、33歳のルイス・スアレスは今季、公式戦34試合に出場して19得点12得点を記録しているのに対し、ラウタロ・マルティネスは45試合19得点6アシストと、成績では出場試合数が11試合少ないにもかかわらず、11歳年上のルイス・スアレスに軍配が上がっている。

そのためバルセロナは新型コロナウイルスの影響による財政難の中、ラウタロ・マルティネスを今夏、無理に7000万~1億ユーロ(約84億~120億円)もの大金を投資して獲得するかを検討。ラウタロ・マルティネスはバルセロナの状況に応じて、もう1年間インテル・ミラノに残ることで合意しているとのことだ。

またラウタロ・マルティネス自身、ベンチ要員になることを望んではいないため、ルイス・スアレスが退団した場合のみ、今夏、バルセロナにやって来ると同紙は伝えている。(高橋智行通信員)