【ヒューストン(米国)1日=佐藤成】国際サッカー連盟(FIFA)カウンシルメンバー(理事)で、日本サッカー協会(JFA)名誉会長の田嶋幸三氏(68)が当地で取材に応じ、森保一監督(57)への続投要請案に関して私見を述べた。
日本代表は、FIFAワールドカップ2026(W杯)北中米大会の決勝トーナメント1回戦で無念の敗退。逆転負けしたブラジル戦(1-2)から2日後、米ヒューストンから帰国の途に就くに当たり、ジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港へ見送りに訪れた田嶋氏が、記者団の取材に応じた。
宮本恒靖会長(49)が森保監督と続投に向けた対話をしたことを認めた、と伝え聞くと、田嶋氏は「全く僕は関わっていないから」と断りを入れた上で「しっかりと頑張ってくれて、彼にまたオファーをするというのは、妥当だと思います」とうなずいた。
大会直後のため、検証に時間をかける必要性も指摘されているが「会長たちもしっかり議論して、いろいろと判断した上でそういう話(続投要請)を、森保監督にもしたんだったら、たぶん、そのプロセスは踏んでいると思いますよ。だって、踏んでなきゃ言えない」と前会長としての見解も述べた。
一方で、ブラジル戦の敗戦を受けて感じたこともある。「もっと根本的に、やっぱり育成とか選手発掘のところから見つめていかないと勝てないな、と僕も感じているので。そこのところは今度、技術委員会がしっかりやらないといけないことで、代表監督うんぬんだけの問題ではなく、育成とか、そこからやるべきだとは思う」とも説いた。
体格やスピード、持久力といったフィジカル能力に優れた才能を、どう発掘するか。どう育成するか。世界トップ級と対峙(たいじ)していくための鍵と見た一方で「でも今の選手たちは、自分の持っているものを全て出して、よく頑張ってくれたと思います。森保監督は、その選手たちの能力を最大限に生かす戦術を持った上で戦ってくれた。そこに関しては、僕は感謝しかないです」と、かつて代表監督に引き上げ、初の続投もさせた当時の最高幹部として、今回2期8年を全うした森保ジャパンをたたえた。
宮本会長もこの日、空港で取材に応じ、森保監督と続投に向けた会話をしたのか聞かれると「そうですね」とはっきり認めた。「やっぱり、そういった準備もしていかないといけないので」と明らかにしていた。
ただ、代表監督の選定には明確なプロセスを協会が定めているため「手続きとして、できていないものはできていないので」と非公式であることも強調した。
森保監督や選手、スタッフら一行は2日に帰国。森保監督、宮本会長、山本昌邦技術委員長が都内で会見し、大会総括を行う予定となっている。


