18日に開幕するジャカルタ・アジア大会で、陸上男子200メートル代表の飯塚翔太(27=ミズノ)が新カラーのスパイクを実戦導入することが15日、分かった。鮮やかなブルーに、ひもはオレンジの配色。20年東京オリンピック(五輪)へ向かう「静かなる闘志」がイメージだ。飯塚は「明るい色が好きなのでいい。革の硬さもいい」。今季は主に赤を使用していたがアジアの頂点を決める争いでカラーチェンジ。2年後のイメージを高めていく。

 今季から履いている「クロノオニキス2」は思いが凝縮される。昨季まで使用していた従来モデルは会社と2年をかけ共同開発。スタートの加速に必要な柔軟性と最高速度を出すための高い反発性の両立が1つのコンセプトだった。そこに新たな飯塚の「アッパー(靴の上部)にホールド感が欲しい」との要望に開発側が応えたのが「クロノオニキス2」。アッパーに穴を空けることで可動域が広がり、足によりフィットするよう進化した。重さも片足130グラムから120グラムに。素足のような繊細な感覚を求める飯塚に最高な1足で「軽く走りやすい。足が靴の中でずれない」と言う。

 前回大会は200メートル4位。それからスパイク同様、進化を遂げた。今大会は28日に予選、準決が行われ、29日の決勝の予定。首には金色に輝くメダルを掛けるつもりだ。