米NBAで活躍する日本人は選手だけではない。昨季、オクラホマシティー・サンダーのチアリーダーチームに4年ぶりにカムバックした平田恵衣さんがこのほど、日刊スポーツ東京本社でトークイベントを行った。ワシントン・ウィザーズからドラフト1巡目で指名された八村塁ら日本人選手の活躍を「とても励みになります」と喜ぶ平田さん。ファンとの交流で盛り上がったイベントの模様を紹介する。

チアの魅力について語る平田恵衣さん
チアの魅力について語る平田恵衣さん

ピンクのワンピース姿の平田さんが登場すると、会場は一気に華やかな雰囲気に変わった。会場に面した歩道を通行する人も立ち止まるほどの圧倒的な存在感。これがNBAの実力だ。

イベントはオールスタープロチアリーダーズのパフォーマンスで始まった。メンバーのYumiが、参加者からの質問を聞いていく。「最も大変だったことは?」と問われると、「今シーズンに限ったことではないのですが」と前置きした上で、「チームメートとのコミュニケーションが課題」と真剣な表情で振り返った。

オールスターチアリーダーズ(右=Karin、中=Yumi)からの質問にジェスチャーを交え答える平田さん
オールスターチアリーダーズ(右=Karin、中=Yumi)からの質問にジェスチャーを交え答える平田さん

小さい頃に見たテレビ番組や流行した遊びなどの話題になると、どうしても加われない時がある。そんな時には「ナチュラルに。無理せず。少しずつ、誰とでも」と常に心がけている。

シーズン終了後に行われる「シーズンエンドバンケット」での表彰式では、誰からも愛され、手本になるチアとしてチームで1人だけに贈られる「ミス・コンジュニアリティーアワード」に選ばれた。「いつでもポジティブに考え、周囲にリスペクトの気持ちを忘れずに、日本人らしく私らしくしていたのが、結果的によかったのかもしれませんね」と受賞を喜んだ。

イベントの最後には平田さんが用意したプレゼント争奪じゃんけん大会が行われた。「(じゃんけん大会は)今回の帰国で、ベスト3に入る思い出」と楽しんだ平田さん。NBAの新シーズンは、選手だけでなくチアにも注目だ。

◆平田恵衣(ひらた・けい)千葉県出身。大学時代からチアリーダーを始め、千葉ロッテなどで活動後、12年にNBAサンダーのチアリーダーチーム「Thunder Girls」のメンバーに選ばれる。2シーズン活動後、16年からBリーグ新潟や福島のチアリーダーズの指導にあたる。17年、バスケットボール男子日本代表オフィシャルチアリーダーズ「AKATSUKI VENUS」のキャプテンとして活躍。18年、再び「Thunder Girls」のオーディションに合格。現在カムバック2シーズン目(通算4シーズン目)へ準備中。