女子でショートプログラム(SP)3位の宮原知子(19=関大)がフリー4位の138・88点と得点を伸ばせず、合計213・49点で5位に終わった。序盤のジャンプで3つの回転不足があり、3年連続の表彰台を逃した。左股関節疲労骨折からの復帰3戦目で立ち位置を確認し、18年平昌(ピョンチャン)五輪出場権を懸けた全日本選手権(21日開幕、東京)に向かう。

 総立ちの大観衆と対照的に、宮原は覚悟を決めていた。ジャンプの転倒など大きなミスはなかったが、スクリーンに出た得点は138・88点。フリー1位のザギトワと8・15点の差があった。ケガから復帰3戦目のエースは「その通りだなっていう点数。悔しいけれど、それが事実なので頑張りたいです」と柔らかい表情で丁寧に言葉を紡いだ。

 自然と出た緊張で、思い切りの良さが影を潜めた。ジャンプ2本目のルッツ-トーループの連続3回転、続く3回転フリップは回転不足で「もう少し思い切っていったら良かったかな」と自己分析した。演技構成点はスケーティングスキルなどで5項目中3つが、10点満点の9点台。だからこそ合計210点を5人が上回るハイレベルな戦いで、技術点が明暗を分けた。

 その上で宮原は「計画以上にうまく進んでいるので、ここで悔しい思いができて良かった」と言い切った。浜田コーチはSPの1番滑走、この日の最終滑走を踏まえ「試合の想定がいろいろできた」と前向きに捉える。世界女王メドベージェワの故障で、補欠からの繰り上がりで踏んだ世界の実力者との競演。今季初実戦からまだ1カ月で、平昌五輪までのスパンで見ればいい発奮材料といえる。

 4日に北米から帰国後も休みはなく、ここからは3日に1度のペースで休息を取ることを検討している。2位のソツコワとは2・79点差で、悲観するにはまだ早い。宮原は「次はもっと自信を持って、元気に戻ってきたい」と明るく決意表明した。初の五輪切符を目指す全日本選手権へ、課題はまた自分を強くする。【松本航】