ショートプログラム(SP)2位の吉田陽菜(15=木下アカデミー)がトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決めてフリーでも127・44点で2位とし、合計189・49点で2位となった。

最初から最後まで細かで精緻なスケーティング技術が光る。「ツィゴイネルワイゼン」の曲をスピード感を維持したまま表現し続けた。

冒頭に3回転半の大技を決め、出来栄え点で2・24点を稼いだ。前日には拠点のリンクと会場リンクとの氷の質の差を口にしていたが、見事にアジャストしてみせた。「自信はあったので決めた時はうれしかったけど、その後のダブルアクセル、3回転トーループを失敗したので悔しいです」と後半の連続ジャンプのミスを悔やむ姿には、さらなる飛躍を予見させた。

今季から拠点とする木下アカデミーには、3位に入った小6の島田麻央ら有望選手がそろう。「ノービスの子は安定感があって上手。負けたくはないけど、応援して、一緒に刺激になって高め合っていけたら。今回はギリギリ勝てた。ノービスの子たちがジュニアに上がってきた時にも戦って勝てるように、先輩として頑張りたい」と士気は高い。