永井優香(22=早大)が、最後の全日本の演技を終えた。今季限りで現役生活を引退し、来春から一般企業へ就職する。目標にしてきた舞台。SP18位から、ずっと使いたかった「エデンの東」の楽曲に乗り、優雅な滑りを見せた。

ジャンプでミスはあり、得点は87・95点、合計146・94点と伸ばせなかったが、会場からはたくさんの拍手。国際大会でも実績を残したスケーターの集大成の舞台に温かな雰囲気が広がった。

「ショートはギリギリ楽しんで滑れたんですけど、フリーは直前の練習があまりにも良くなく、楽しむ以上に他のことに気を取られて悔しい結果に終わってしまった」と肩を落としたが、同時に誇れることもあった。「(今季は)実際はうまくいかないことがたくさんあり、すごくつらかったんですけど、ひどい演技だったけれども最後まで滑り終えることができた。これからの人生でいろんなことがあると思うんですけど、どんなことあってもあきらめないで最後までやっていかないといけないなと思います」。第2の人生へ、この日の演技を支えにして進む。

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