全日本ノービス選手権は23日、滋賀県立アイスアリーナで開幕し、12歳の島田麻央(木下アカデミー)が日本女子で唯一跳べる4回転トーループを決めてノービスA(6月30日時点で満11~12歳)2連覇を飾った。

冒頭で3月の京都府選手権、今月の近畿選手権に続き、早くも3度目の大技成功。120・03点の大会最高得点で、2位に21・87点差をつけた。名前の由来となった浅田真央さん以来の連覇(02~03年)を「同じところに立てたのはうれしいと思います」と喜んだ。

小6だった昨季は全日本ジュニア選手権に推薦出場。ノービスでは安藤美姫以来、20年ぶりとなる表彰台(3位)に立った。今季はシード選手として同選手権(11月、名古屋)を控えており「もっと上にいかなきゃいけないというプレッシャーはあります」と“飛び級”での頂点も見据える。

母の歩さんが浅田さんのファン。小5だった20年2月には、家族と東京から京都に移り住んだ。22年北京大会は年齢制限を満たさないが、夢のオリンピック金メダルへ伸びしろは計り知れない。【松本航】