23日まで行われたフェンシングの世界選手権(カイロ)で、日本エペ史上初となるメダルを獲得した見延和靖(35=ネクサス)ら代表選手団が24日、東京・羽田空港に帰国した。

男子の個人で銀メダル、団体で銅メダルを手にし「1大会で2つは個人的にも初めて。(究極目標の)世界最強フェンサーになるために必要で、どうしても欲しいメダルだった。うれしい」と笑顔を見せた。

昨夏の東京オリンピック(五輪)団体では、日本悲願の金メダルを獲得。世界選手権でも歴史を塗り替える結果を出し「東京五輪を目指して強化してきた積み重ねが生きている。金に届かなかったことは悔しいけれど、個人では(組み合わせの)山さえ違えば山田(優)と加納(虹輝)と表彰台を独占できたかもしれない。誰がメダルを取ってもおかしくなかった。その好調さがしっかりと団体につながった」と充実ぶりを振り返った。3回戦で山田、準々決勝で加納との日本人対決を制していた。

団体2連覇と個人初の金を目指す24年パリ五輪に向けては「まだ伸びる可能性を自分に感じた。団体も宇山(賢)という大きな穴がありながら、銅メダルを取れた。若い選手の刺激にもなると思う」と今後に期待した。

女子サーブルの江村美咲も個人で金、団体で銅と初の快挙。日本勢として1大会で歴代最多のメダル4個を獲得したことには「目指すフェンシング大国になりつつある」と底上げを感じた。

大会前、男女エペの沖縄合宿(6月)がレジャー中心だったと報じられ、逆風が吹いたことには「必要な時に必要なことを、正しくやってきたと思っている。だから東京五輪の結果にもつながったし、今回も自分を信じて試合をするだけだった。プレッシャーはあったかもしれないけど、試合への影響はなかった」と胸を張り、目に見える成果で見返した。【木下淳】