優勝5回を誇るBシード常翔学園(大阪第1)が尾道(広島)に1点差で敗れ、初戦で姿を消した。常翔学園の初戦敗退は95回大会(16年度)2回戦(3-5天理)以来7大会ぶりとなった。
6点を追う後半28分、ゴール右隅にトライ。難しい角度のGKを決めれば逆転だが、SO為房幸之介(2年)が外し、1点差に泣いた。「余裕があれば、中(ゴールポスト近辺)でトライを取りたかった」とSH田中景翔主将(3年)。尾道の厳しいディフェンスで外に外にと攻め口を絞られた。SO為房は「決める自信はあったけど、うまくヒットできず…」と真っ赤な目で振り返った。
前半は20-12、後半17分にも25-24とリードした。トライ数は6本対5本。それでも、負けた。反則が実に12。前半14分、後半3分は自陣ゴール前で犯した反則からスクラムを選択され、FW戦で後れを取った。後半24分に許したトライも起点は反則からタッチを切られてのラインアウト・モール。スクラムで優位に立てず、気迫に押された。「FWは1年こだわってきて、自信があったけど、尾道さんの方が上でした」と田中主将。力負けだ。
部員の不祥事で辞任した野上友一前監督の後を継ぎ、8月に異例の女性指揮官になった平池三記監督(53)は「試行錯誤する中で数日前までは確かにしんどかったですが、もう今日の60分間は『頑張れ、頑張れ』と。『やるのは、この子らなんやから』と祈ることに専念できました」。伝統校としては屈辱的な初戦敗退だが「よう頑張った。3年間、くじけずに頑張ってかけがえのない仲間を手に入れたんやから」と、ひたすら部員をたたえた。


