トップチャレンジリーグ(トップリーグ2部)の近鉄に新加入したSO正面健司(36)が、古巣神戸製鋼相手に先発フル出場した。後半は14-7と相手を上回るスコアで「80分間、試合する機会をもらえて光栄でした」と充実した表情で振り返った。

神戸製鋼では昨季日本一となったが、リーグ戦出場はなかった。退団が決まり、現役続行を表明していたものの「このまま静かに引退かな…」。そう覚悟した時に、声をかけられたのが近鉄だった。古巣との開幕戦は「いろいろ知っているので、めっちゃ嫌でした」。それでも神戸製鋼の特徴をできる限り伝え、試合後は「やってみたら楽しかった」と司令塔としてけん引した。

充実の再出発となったが、有水剛志ヘッドコーチは「僕はもっとできると思う。ラインアタックのコントロールだったり、もっともっと、正面の良さを出してほしい」と大きな期待を寄せる。NEC、リコーのトップリーグ勢との対戦も控えており、チームとしての挑戦が続いていく。