2020年東京パラリンピックのパラトライアスロン実施種目から谷真海(36=サントリー)らのクラスが外れたことについて日本トライアスロン連合(JTU)は国際トライアスロン連合(ITU)へ全選手に門戸を開くよう働きかけを続けていくことを明らかにした。

 障害の程度に応じて男女各6クラスあるパラトライアスロンだが、6日に実施が発表されたのは男女各4クラス。谷の運動機能障害PTS4は競技人数が少ないことなどを理由に実施が見送られた。他競技には障害の軽いクラスで挑戦できる例もあるが、パラトライアスロンでは除外された4クラスの選手は出場資格さえ失う。JTUは「すべてのクラスがメダルイベントに決定されないのは大変残念」とコメントした。

 今後は9月のITU理事会に向けて「すべてのパラトライアスリートが挑戦できるよう」求めていく意向。重い障害の選手が軽い障害のクラスに出場できる「クラス統合」を目指す。「今後の協議普及への影響なども強く訴え、まだまだ可能性を求めてまいります」としている。

 谷は大会から「除外」されることにショックを受けながらも「軽いクラスはレベルも高いが、これからの練習でメダル争いはできる可能性はある」と前向きに話す。五輪・パラリンピック東京招致に尽力し、東京パラリンピックの「顔」として障がい者スポーツの認知度アップに貢献してきた谷は、残された可能性にかけて練習を続けるという。