各競技で世界のスターが輝きを放ち、南米初開催の大会を彩った。

 今大会が自身最後の五輪と宣言した陸上男子短距離のウサイン・ボルト(ジャマイカ)は、100メートル、200メートル、400メートルリレーの「3冠」を3大会連続で達成。王者の健在ぶりを示し、前人未到の偉業を成し遂げて「伝説」を締めくくった。

 「水の怪物」の異名を持ち、開会式の旗手も務めた競泳男子のマイケル・フェルプス(米国)は、今大会も金メダル5個を獲得する圧巻の活躍。史上最多の金メダル数を23にまで伸ばし、今大会限りで現役を引退した。

 サッカー男子では、開催国ブラジルのフル代表のエース、ネイマールが躍動。オーバーエージ枠で参加した24歳の主将は、ドイツとの決勝で先制ゴールを決め、同点のままもつれ込んだPK戦も最後に成功させ、母国に金メダルをもたらした。

 テニス男子シングルスはアンディ・マリー(英国)が2連覇を達成。柔道では男子100キロ超級でテディ・リネール(フランス)が底力を見せ、2大会連続で制した。

 女子では体操で19歳の世界女王、シモーン・バイルス(米国)が個人総合や床運動など4個の金メダルを手にする圧巻の活躍。競泳のケイティ・レデッキー(米国)も自由形で3冠に輝くなど、4種目で金メダルに輝いた。