【同い年】DeNA桑原将志&柴田竜拓の守備談議 球際の鬼を支える三十路の信念 

「振り返れば、クワとシバがいる」―。DeNAには、内野&外野に鉄壁を誇る守備のスペシャリストがいます。中堅を守る桑原将志外野手(29)、内野のユーティリティーの柴田竜拓内野手(29)。2人の好守はチームへの貢献度も高く、投手陣からも絶大な信頼を寄せられています。相棒のグラブのこだわり、守備の極意、ポジショニングなどなど、同学年の2人がスペシャル対談として、「守備論」を熱く語りました。

プロ野球

◆桑原将志(くわはら・まさゆき)1993年(平5)7月21日生まれ、大阪府出身。福知山成美から11年ドラフト4位でDeNAに入団。12年10月1日の中日戦でプロ初出場し、初安打もマーク。17年は143試合に出場し、ゴールデングラブ賞を獲得。昨季は130試合に出場し、打率2割5分7厘、4本塁打、39打点。174センチ、80キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸1億2000万円。

◆柴田竜拓(しばた・たつひろ)1993年(平5)12月16日生まれ、岡山県出身。岡山理大付から国学院大を経て15年ドラフト3位でDeNA入団。大学では主将を務め、大学日本代表で出場したハーレム国際大会では最優秀守備選手。二塁、遊撃、三塁をこなせるユーティリティープレーヤーで、軽い身のこなしは定評がある。17年オフ、中学時代から交際を続けていた女性と結婚した。167センチ、68キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸5600万円。

「手の感覚」「全面ポケット」

――グラブのこだわりは

柴田本当に手の感覚に近いというか、グラブをはめてないような感覚でっていうのを作ってくれる方にお願いしています。癖のないというか、シンプルに手と変わらない感覚という感じです。

柴田選手こだわりのグラブ。アップで見る機会はなかなかに貴重です。角度を変えて3カットどうぞ。横浜DeNAベイスターズさま、かゆいところまで本当にありがとうございます!

柴田選手こだわりのグラブ。アップで見る機会はなかなかに貴重です。角度を変えて3カットどうぞ。横浜DeNAベイスターズさま、かゆいところまで本当にありがとうございます!

桑原僕はどんな打球でもグラブに入りやすいように、ちょっと無理かもしれないですけど、全面がポケットとなるような、包まれるような感じで形を作るのは意識してます。

桑原選手が「包まれるよう」と表現したグラブ。こちらも2カットいただきました

桑原選手が「包まれるよう」と表現したグラブ。こちらも2カットいただきました

――柴田選手は、内野の複数ポジションを守る上で意識してることは

柴田そのポジションごとに特徴というか、自分なりの感覚があるので、その切り替えをうまくできるように意識しています。角度や打球の質も違いますし、1歩目の切り方とかも違うので、そこの使い分けをすることです。

2021年8月21日、東京ドーム

2021年8月21日、東京ドーム

――難しさは

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兵庫県出身。報徳学園、関大を経て、2007年に日刊スポーツに入社。
野球部に配属され、同年12月までアマチュア野球担当、 2008年から11年まで1期目の巨人担当、2012~13年まで西武担当(2013年はWBC担当)、2014~16年まで2期目の巨人担当、 2017~18年までアマチュア野球担当、2019~20年まで3期目の巨人担当、2021年は遊軍、2022年からDeNA担当。
身長169・5センチ、体重58~63キロをいったりきたり。