【札幌レター】神の手と挑んだリハビリ 駒井善成の復活はサッカー界を照らす光になる

北海道コンサドーレ札幌MF駒井善成(30)がカムバックを果たして間もなく1カ月がたつ。昨年10月8日アビスパ福岡戦で左膝前十字靱帯(じんたい)を部分損傷した。リハビリを乗り越え、4月15日浦和レッズ戦で189日ぶりにピッチに帰って来た。治療方法は手術はせず、保存療法を選択。「神の手」と呼ばれるアスレチックトレーナー佐藤義人氏(45)との復活までの軌跡を追った。

サッカー

3月23日の全体練習、ついにフルメニュー消化までこぎつけた駒井(右)

3月23日の全体練習、ついにフルメニュー消化までこぎつけた駒井(右)

昨年10月左膝前十字靱帯損傷、手術しない選択

駒井の復活への道のりは今後のサッカー界の光となる“挑戦”だった。

「僕がサッカー界でこういう症例をつくることができたら。だから自分がまた再受傷したら意味がない」

3月23日、ついに全体練習のフルメニュー消化までこぎつけた駒井は、ゴールではなく、やっとスタートラインに立ったという表情を見せながら、そう話した。

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スポーツ

保坂果那Kana Hosaka

Hokkaido

北海道札幌市生まれ。2013年から高校野球などアマチュアスポーツを担当し、2016年11月からプロ野球日本ハム担当。
2017年12月から北海道コンサドーレ札幌担当。冬季スポーツの担当も務め、2022年北京五輪ではノルディックスキー・ジャンプや複合を取材。