150秒にかける青春〈15〉世界一のチア!帝京大学が3冠達成~黄金時代到来の予感
大学女王の帝京大学「Buffalos」が世界一に立った。4年ぶりに開催されたチアリーディング世界選手権大会(群馬・高崎アリーナ)のシニア女子部門を制覇。3チームが出場した日本勢は表彰台を独占した。帝京大学は翌日の全日本学生選手権も制し、ジャパンカップを含め3冠を達成した。彼女たちの思い、知られざる真実。(敬称略)
その他スポーツ
- 〈1〉日本一38度のチア部 笑顔と涙、常勝への道
- 〈2〉水飲むふりして涙を隠す…笑顔貫ける強さ
- 〈3〉いざ決戦、ジャパンカップ
- 〈4〉動画:決戦直前希少映像&緊張のち歓喜の演技
- 〈5〉動画:「日本一」の練習風景
- 〈6〉メンバー外の部員が起こした奇跡
- 〈7〉中学編上:“妹”も受け継ぐ勝者の精神
- 〈8〉中学編下:V剥奪騒動、ボイコット…成長の階段
- 〈9〉「応援したい…」原点に触れ世界へ向かう秋
- 〈10〉帝京大チア、情熱の指導者と歩んだ悲願への奇軌
- 〈11〉ナショナルチーム西日本、高校生を中心に目指す世界一
- 〈12〉1400人が涙した GOLDEN BEARS優勝報告会
- 〈13〉コロナで閉ざされた千葉明徳の夢…世界選手権でつながった希望
- 〈14〉帝京大、大学女王から世界の女王へ
- 〈15〉世界一のチア!帝京大学が3冠達成
歓喜の瞬間
努力が実を結んだ。
150秒の演技が終わった瞬間、帝京大学の選手たちは抱き合って喜んだ。
客席からは大歓声が響いてくる。
美しさと力強さ-。
タンブリングにはスピード、スタンツには安定感があり、ダンスは16人の呼吸が1つになった。
ジャパンカップ大学部門の女王は、世界選手権でも見る者の心をくぎ付けにした。
ノーミスに近い演技で273・0の高得点をマーク。
日本勢が表彰台を独占したシニア女子部門で、帝京大学は力の差を見せつけることとなった。
その翌日もまた観衆を魅了する。
11月26日に世界選手権と同じ高崎アリーナで行われた日本学生選手権(インカレ)。
その空間、150秒間は、彼女たちが完成させた完璧な作品となる。
ミスのない演技。終わった瞬間の歓喜の抱擁。
その光景を見ているだけで、どれほどの時間を費やし、この時のために青春をかけてきたかを感じることができた。
得点は281・5。インカレは総合優勝。
2連覇した8月のジャパンカップを含め、黄金時代の到来を予感させる3冠となった。
彼女たちの思い、歩んできた足跡を、ここに描く。
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茨城県日立市生まれ。京都産業大から2000年大阪本社に入社。
3年間の整理部(内勤)生活を経て2003年にプロ野球阪神タイガース担当。記者1年目で星野阪神の18年ぶりリーグ制覇の現場に居合わせた。
2004年からサッカーとラグビーを担当。サッカーの日本代表担当として本田圭佑、香川真司、大久保嘉人らを長く追いかけ、W杯は2010年南アフリカ大会、2014年ブラジル大会、ラグビーW杯はカーワンジャパンの2011年ニュージーランド大会を現地で取材。2017年からゴルフ担当で渋野日向子、河本結と力(りき)の姉弟はアマチュアの頃から取材した。2019年末から報道部デスク。
大久保嘉人氏の自伝「情熱を貫く」(朝日新聞出版)を編集協力、著書に「伏見工業伝説」(文芸春秋)がある。
