新田祐大(31=福島)が前検日に大遅刻。品川から新幹線こだまに乗る予定がのぞみに飛び乗ってしまった。新横浜でも気付かずに素通りして次の停車駅、名古屋で折り返し。ようやく午後4時過ぎに伊東競輪場に入った。報道陣も待ちくたびれたが、蒸し暑い中、東奔西走した新田もさすがに「すみませんでした」と神妙な顔。

 ただ、レースには支障がなさそうだ。前回の岸和田高松宮記念杯を終えてアメリカに遠征して好成績を残した。帰国してすぐのジャパントラックカップスプリント予選では時差ぼけのなか、200メートルフライングダッシュで9秒8の好ラップを刻んだ。ここ伊東は3年前、共同通信社杯を制した得意バンク。特選は単騎ながら、前検日の汚名返上のために奮起する。