相手の「ファウルゲーム」に、またしても勝ち点3を逃した。J2アルビレックス新潟は4日、アウェーで徳島ヴォルティスと1-1で引き分けた。ファウル数(オフサイドを除く)は新潟の7回に対して徳島はその4倍近い26回。ボール保持率は新潟が61%と圧倒したが、被ファウル数が1試合26回は今季のJ2全体で最多だった。リズムに乗れそうなところでつぶされ、連勝も3で止まった。

相手も新潟の攻撃をできるだけ高い位置で防ごうと必死だった。後半22分にはMF高木がセンターライン付近で背後から激しくチャージを受けた。今季はこうした被ファウル数が多かった試合で苦戦する傾向にあり、20回以上の試合で0勝2分け1敗。その3試合は徳島、FC琉球、ジェフユナイテッド千葉と前節終了時で反則が多かったトップ3との対戦だ。19回のファウルを受けた4月17日のファジアーノ岡山戦でもシュートわずか3本で1-1の引き分けに終わった。

徳島戦の前半44分、FW谷口の同点ゴールまでの流れのように、相手DFとMFの間へうまく入り込み、テンポ良くパスをつなぐことができれば相手も寄せ切れず、ファウルもできない。理想は触れることすら許さない「アンタッチャブルなパスサッカー」か。J1昇格へ、チームのさらなる進化が求められる。【石川秀和】