前半3バックで、後半4バック。森保監督としては9月の最終予選に向けていろいろなことを試したかったんだろうけど、試せるほどの相手じゃなかったな。狙いは失敗だ。

日本対シリア 試合後、シリア代表に勝利した日本代表の選手たち(撮影・加藤孝規)
日本対シリア 試合後、シリア代表に勝利した日本代表の選手たち(撮影・加藤孝規)

超守備的なシリアなら、手応えはあったかもしれないけれど、最終予選進出のため攻撃に重点を置いてきたから、守備がザルになったな。残念。

その中で唯一、目についたのがMF中村だね。3バックの1列前の左ウイングバック(WB)で、縦の突破も、中に切れ込むタイミングも良かった。右の堂安とのバランスも良かった。守備も積極的にこなしていたし、せっかく試すならフル出場させて、局面、時間帯によって、どう対応してくれるか見るべきだった。

日本対シリア 前半、攻め込む中村(右)(撮影・前田充)
日本対シリア 前半、攻め込む中村(右)(撮影・前田充)

中村は、ミャンマー戦も左WBで先発して2得点していた。シュートが正確で代表の得点率も高い。十分に計算できる駒となった。同じポジションには三笘がいるけど、けがで彼が欠場したことを忘れさせてくれるほどの存在感だったね。

9月には最終予選が始まる。4年前は2次予選を楽々勝ち上がり、初戦でオマーンに足をすくわれた。サウジアラビアにも負けるなど苦戦した。2次と最終では選手の精神状態も大きく違う。心理的に、この日のようにノビノビは無理だろうね。その中で中村がどうプレーするか見てみたい。(日刊スポーツ評論家)

シリアに勝利し喜ぶ森保監督
シリアに勝利し喜ぶ森保監督