頼もしい言葉を聞かせてくれた選手を紹介したい。北海道コンサドーレ札幌MF高嶺朋樹(23)だ。来季の目標についてこう語った。「ボランチで日本を代表する選手になれると思っている。得点とアシスト合計2ケタいかないと日本代表は見えない」。22年はW杯イヤーだ。報道陣から聞かれる前に自ら日本代表への思いについて切り出した。本気度の高さを感じた。うれしくなった。

札幌下部組織出身で筑波大から20年プロ入り。今季は全38試合出場を達成し、10月2日G大阪戦ではプロ初得点を決めた。10月のJ1リーグ月間ベストゴールに選出された豪快なミドルシュートだった。ボランチが主戦だがチーム状況によってはセンターバックでもプレーした。ペトロビッチ監督(64)からの信頼は厚い。

まだA代表経験はない。だが昨季より成長した実感と自信がある。だから「今日本代表でボランチには非常にいい選手がいるけど、プロサッカー選手として、目指さないわけにはいかない。そこに割って入る気持ちで来季日本代表に入っていきたい。シーズン最初からどれだけ活躍できるかで変わってくる。無理だとは思っていない。チャレンジしていきたい」と宣言した。

勝負のシーズンに向けた今オフ、体を動かして1月の始動に備える。主に地元札幌で過ごし、雪道をランニングするという。高嶺が来季の目標を達成できるように、応援したい。【保坂果那】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「サッカー現場発」)