【グワハティ=岡崎悠利】日本代表がホンジュラスに6-1で大勝した。FW中村敬斗(17=三菱養和ユース)が、年代別も含めた「W杯」で日本男子初となるハットトリックを前半だけで達成。イケメンFWが得点王へ名乗りを上げた。

 初戦の主役は中村だった。前半22分にFW久保の右CKを頭で合わせて先制すると、30分、43分とそれぞれ左足で追加点。前半だけで3得点し、試合を決めてみせた。後半15分にお役御免となり「自分でも驚いている。この大舞台でやれて最高ですね」と、納得の表情を浮かべた。

 チームでは右サイドでプレーするが、本職はFW。FW久保、宮代の2トップの後ろに立ち、期する思いもあった。「武器はシュート。ここは負けたくない」。端正な顔立ちの裏に闘志を秘めて臨んでいた。強力な右足が代名詞だが、この日は頭と左足で3ゴール。決定力の高さを見せつけた。すでに日本人の同大会最多得点に並んだ。記録更新の先には得点王という栄誉もある。「まずはチームに貢献すること」と謙虚に話す背番号13が、ブレークを予感させている。

 ◆中村敬斗(なかむら・けいと)2000年(平12)7月28日、千葉県我孫子市生まれ。高野山スポーツ少年団-柏U-12-三菱養和巣鴨ジュニアユース-同ユース。チームが発足した2年前のU-15日本代表からU-16、U-17とそれぞれ選出。180センチ、70キロ。