代表8試合目で初めて主将を務めたDF昌子源(24=鹿島)は「初めてやるメンバーも多く、いろいろある中で(GK中村)航輔がビッグセーブで防いでくれた。危ないピンチはあったけど、結果ゼロ(無失点)は大きい。自信になった」と安堵(あんど)した。

 何度も危ない場面を迎えた。打たれたシュートは日本の7本に対して12本。幾度も背後を突かれて、決定的な場面をつくられた。「今日は徹底してロングボールを背後に落としてきた。言い方が悪いですが、そんな強くないチームが強くなるサッカーだと思う。ワントップの人も信じて走っている。かなり処理しづらい、滞空時間の長いボールをノールックで蹴ってくる。セカンドボールも、僕らが攻めている分、間延びして難しかった」と苦戦した状況を分析した。それでも、初戦の北朝鮮戦に敗れた2年前のこの大会とは違う出だしに「勝たないと話にならない。サッカーは勝ってナンボですから」と静かに息をついた。

 初めて巻いたキャプテンマークの重みはどうだったのか。「あまり考えすぎると自分のプレーができないので(ときどき巻く)鹿島と変わらないことをやろうと思っていた」と心がけた。ただ「長谷部さんや(吉田)麻也くんが巻いてきている物。責任がある。毎試合着けているあの人たちはすごい。その気持ちが少しは分かって、選手として1歩、成長できたかなと思う」と振り返った。