日本協会は30日、東京五輪代表の森保一監督(49)が率いるU-21日本代表が3月に行うパラグアイ遠征でパラグアイ、チリ、ベネズエラと対戦すると発表した。「スポーツ・フォー・トゥモロー(SFT)プログラム 南米・日本U-21サッカー交流」として、首都アスンシオンで3試合を行う。

 日本は21日にチリ、23日にベネズエラ、25日にパラグアイと順に対戦。通常30時間を超える長距離移動に加え、中1日の連戦、苦手とする南米勢と手合わせを通して、20年東京五輪に向けた強化を図る。

 この日、都内で取材に応じた森保監督は「まだメンバーは決めていませんが、状態のいい選手に来てもらいたい。中国(今月のU-23アジア選手権)の準々決勝で(優勝した)ウズベキスタンに負けた時、連戦での心身のタフさに差があったと感じた。経験していければ」と過密日程の武者修行を歓迎した。

 対戦国の1つ、ベネズエラは昨年5月のU-20W杯韓国大会・決勝トーナメント1回戦で敗れた相手。「当時、試合に出ていた選手は感じたものがあるでしょうし、次は勝つという気持ちもあるはず。対戦した時と比べて、感じた差がどうなったかも知ることができる。あの時(当時は内山篤監督で)自分は監督ではありませんでしたけど、選手に聞いたら駆け引きとか、想像の逆をいかれるプレーがあったと。また経験できるのは楽しみですね」と語った。リベンジなるか、東京世代にとっては貴重な再戦の場になりそうだ。